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デザインに正解?不正解はありません。それよりも伝わったかどうかという視点を大切に!

2017年5月12日掲出

デザイン学部 御幸朋寿 助教

デザイン学部 御幸朋寿 助教

平面のモノが立体になるときの面白さに注目し、折り紙建築(ポップアップカード)の仕組みについて研究してきた御幸先生。今回はデザイン学部の新カリキュラムの話とともに、研究の詳細を伺いました。

■デザイン学部の新カリキュラムについて教えてください。

この春の新3年生から新しいカリキュラムでのコース制が始まっています。これまでは立体的なデザインを学ぶには「空間と演出」というコースしかなく、その中に空間デザインと工業デザインが含まれる形になっていました。これには広い視点で立体的なデザインを学べるという利点がある一方、学生によっては卒業研究や先の進路を考えたときに、範囲が広い分、進むべき方向や専門性を決めるのに悩んでしまうという問題もあったんです。
そこで新カリキュラムでは、3年生に進級するときに視覚デザインコースと工業デザインコースのどちらかを選択することになりました。また、視覚デザインコースには視覚デザイン専攻と映像デザイン専攻が、工業デザインコースには空間専攻と工業デザイン専攻があって、学生は選んだコース内の2つの専攻を両方学んでから、どちらを専攻するかを決める形になります。進むべき方向が細分化されたことによって、自分の学びたい分野や専門が明確になり、進路を見つけやすくなったというわけです。

■では、先生のご研究についてお聞かせください。

開くと立体的なものが飛び出す“ポップアップカード”ってありますよね。あのように一枚の紙に切れ込みと折り目をつけて折りたたむことで、開くと立体的な形が飛び出す“折り紙建築”と呼ばれる折り紙の手法について、その仕組みや構造を検証しながら工学的?デザイン的な応用につなげる研究しています。
折り紙というと遊びや趣味みたいに聞こえるかもしれませんが、世の中には折り紙工学といって、折り紙の仕組みを工学的に利用する分野があります。有名なところでは、宇宙実験衛星のソーラーパネルの展開に利用されている“ミウラ折り”。これは紙の対角線部分を持って開くと、全体が簡単に展開できる仕組みの折り方です。他にも動脈を広げる治療に使われるステントなど、さまざまな分野で折り紙の仕組みが応用されています。ところが、同じ折り紙の手法である折り紙建築に関しては、単なる手芸という位置