柴田 千尋コンピュータサイエンス学部助教が確率言語の学習に関する国際的なコンペティション「PAutomaC」で優勝
アメリカのワシントンDCで開催予定の、ICGI2012 (11th International Conference on Grammatical Inference)と併設された確率言語の学習に関する国際的なコンペティション「PAutomaC」が2012年5月20日-7月3日の期間に開催され、柴田 千尋コンピュータサイエンス学部助教が京都大学 情報学研究科 知能情報学専攻 吉仲亮 助教と参加し、優勝いたしました。
PAutomaC(Probabilistic Automata learning Competition) とは、HMMやPFAといったものを含む、非決定的な確率有限状態オートマトンの学習アルゴリズムの優劣を競うコンペティションです。問題数は50問程度で、各問題では、たくさんの文を訓練データとして与えられ、それを元にテストデータとして与えられた文の確率を計算します。その結果を答えとして電子的に提出します。
答えが真実の値に近かった順に順位と得点がつけられ、総合得点が最も高かったチームがチームが優勝となります。
柴田 千尋コンピュータサイエンス学部助教の感想
最終的に用いたアルゴリズムは CGS (Collapsed Gibbs Sampling) と呼ばれる単純なものとなってしまったのですが、それは収束するまでに長い時間がかかることが知られています。それをたくさんの計算機を使うことによって力押しで計算することで優勝できました。これからは知的情報処理の分野であっても大規模計算が必要となっていると改めて感じました。
■PAutomaCWEB
http://ai.cs.umbc.edu/icgi2012/challenge/Pautomac/
■コンピュータサイエンス学部WEB
/gakubu/cs/index.html