謹賀新年 軽部征夫学長からのメッセージ
東京工科大学学長 軽部征夫
受験生のみなさん、新年あけましておめでとう。
みなさんにとって大切な大学受験が近づいていますね。
元旦を迎え、改めて気を引き締めて目標に向かって勉強していることと思います。
さて、東京工科大学は理念として実学主義を掲げています。わが国を取り巻く経済環境は厳しい状態にあります。このような状況を指して不透明な時代という言葉が良く使われます。社会や経済状態は著しく変化して行きます。どのような状況にも対応できる人材を企業は求めています。適応性の良い人材を育てるのが実学主義の目的です。本学では、このために以下の3点を身につけた人材を育成していこうと思っています。
第一は国際的教養です。わが国の企業はどんどん海外に進出しています。入社後、海外に出向させられる機会は次第に増えています。そこで必要になるのはリベラルアーツと言われる人文科学知識や社会科学知識や英語力です。特にインターネットの普及以降、英語が世界共通言語となっております。最低でもTOEIC500点以上を取ることを目標としましょう。
第二は批判的にものを見たり、考えたりすることです。クリティカル?シンキングと言いますが、こういう考え方がないと問題を発見することができません。
第三は創造力です。問題を発見したら、これを解決するためには創造力を発揮しなければなりません。
以上の3つの能力を備えた人材を育成するのが実学主義の教育と考えています。特に大切なのは二番目のクリティカル?シンキングです。高校までの勉強ではなかなか身に付きにくいかも知れません。本学ではアクティブ?ラーニングのプロジェクト?ベースド?ラーニング(PBL)においてこの考え方が重要になります。すなわち、グループで調査研究を行い発表をしますが、この際の討論において、クリティカル?シンキングが試されて、鍛えられることになります。このようなPBLを通してクリティカル?シンキングや創造力が身に付くのです。
本年も就職は厳しい状況にあると思いますが、1年次から学んでもらうアクティブ?ラーニングが就職力を付けるためには極めて有効だと思います。
今後、益々寒さが厳しくなりますが、身体に十分気をつけて勉強に励んでいただきたいと思います。
2013年元旦
■軽部学長のきらっとひらめきコラム
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