生成系AIの利用について
2023年4月26日掲出
学生及び教職員の皆様へ
東京工科大学
学長 香川 豊
学長 香川 豊
生成系AIの利用について
近年、生成系人工知能(生成系AIまたはGenerative AI)が注目を集めています。その中でも2022年11月に公開されたチャットシステムChatGPTの最新バージョンは、以前のバージョンと比較して内容の正確さや文章の質が格段に向上していることから特に注目を集め、ChatGPTが社会に与える影響について有識者の間で大きな論争を巻き起こすまでになっています。
ChatGPTは、大規模言語モデルGPT(Generative Pretrained Transformer)を基盤としたチャットシステム(文章を介しておしゃべりを楽しむシステム)です。ChatGPTを含めた生成系人工知能技術を上手に利用することで、私たちの生活を大いに向上できる可能性があります。しかしながら、「質問に対する回答を得ること」が可能となり、例えば大学の講義で出題された課題をChatGPTにそのまま質問として入力すれば、わずか数~数十秒程度で模範的な解答を示してくれることも起こりえます。
教育現場において、課題の模範解答が簡単に入手できてしまう事態になれば、学生自身の調べる力、考える力、表現する力がうまく育めなくなります。また、人工知能技術の原理上、真偽が明瞭でないインター