酒百宏一デザイン学部教授「町工場の記憶アーカイブ」としての3Dスキャンによる保存活用の研究が東京新聞に掲載
本学デザイン学部の酒百 宏一教授が取り組む「町工場の記憶アーカイブ」としての3Dスキャンによる保存活用の研究が、2024年11月10日付の東京新聞で紹介されました。この研究は、2023年度第3回共同プロジェクト等に採択された「未来への記憶としての地域資源の継承とコミュニティデザイン」の一環であり、本学のデジタルツインセンターの支援により実施されています。
酒百教授は、「オオタノカケラ」プロジェクトの一環として、大田区の町工場が持つ失われつつある営みや痕跡、床や壁、道具に刻まれたキズや痕跡を紙に記録する活動を続けています。今回のプロジェクトでは、これまでの研究をさらに発展させ、地域資源の継承とデジタルアーカイブとの融合を目指しています。大田区町工場の歴史的価値や建物に宿る美しさを3Dスキャン技術で忠実に記録し、デジタルアーカイブとして保存する取り組みです。
その取り組みの第一弾として、88歳の職人が営む「岩井製作所」を3Dスキャンし、実物さながらの立体的なデータの構築を目指しています。技術面では、同学部の御幸 朋寿講師がサポートを担当し、最新のデジタル技術を駆使して実現を目指します。
今後も地域にとって価値のある道具や建物の風合いを細部にわたって再現し、失われつつある町工場の記憶を後世に伝えるための活動を続けていく予定です。将来的にはVRゴーグルを用いた体験イベントも構想しており、地域資源としての町工場の魅力を多くの人々に届けることが期待されています。
■東京新聞「消えゆく町工場を3Dスキャンで残す ものづくりの街?大田区でプロジェクト 使い込まれた道具や建物の魅力とは」:
https://www.tokyo-np.co.jp/article/365977?rct=t_news
■「オオタノカケラ」プロジェクト:
https://koichisakao.org/otanokakera2020
■関連するトピックス「大田区にある町工場の記憶を色鉛筆で写し、交流を生み出すという地域コミュニティのデザイン活動を続けています!」:
/gakubu/2020.html?id=66
■デザイン学部:
/gakubu/design/index.html