研究センター
遺伝子多型の一つである一塩基多型(SNPs)の迅速且つ正確な検出法の開発は,オーダーメイド医療などへの発展が期待できるため非常に有用である。軽部研究室では,これまでに胆汁酸の一種であるコール酸に結合すDNAアプタマー(分子認識能を持つ1本鎖DNA)を得ており,そのDNAアプタマーの推定二次構造が,3つのステムが交差したthree-way junction (TWJ)構造を持つことを確認している。そこで,今回,表面プラズモン共(Surface Plasmon Resonance; SPR)測定装置を用い、コール酸とTWJの結合に着目したSNPsの簡便な検出法の開発を試みた。本検出法により,SNPsを明確(ミスマッチのシグナルが殆どない)且つ短時間(10分以内)に検出することに成功した。
2006/02/16