ハイブリッド?クラウド環境でプログラミング実習
学校法人片柳学園 東京工科大学(学長:軽部征夫、以下 東京工科大学)は、日本アイ?ビー?エム株式会社(本社:東京都中央区、社長:橋本孝之、NYSE:IBM、以下 日本IBM)の協力のもと、学内のプライベート?クラウドとIBMのパブリック?クラウドを連携させることでハイブリッド?クラウド環境を構築し、2009年10月から開講しているコンピュータサイエンス学部3年生の約40名向けのプログラミング実習講座を、本年9月から同学部の全学生約2000名に順次開放します。授業ではパブリック?クラウドを活用し、自習および課題にはプライベート?クラウドを活用することで、コスト効率を高め、より多くの学生にプログラミング学習の機会を提供します。
東京工科大学では、企業の即戦力となるIT技術者の育成を目的とし、2009年10月から日本IBMと共同で開発したプライベート?クラウド環境にて、コンピュータサイエンス学部の3年生向けプログラミング実習講座を開講しています。クラウド環境を活用することで、約2時間程度かかる環境構築の作業が不要になり、学生は、第1回の授業からプログラミング実習に取り掛かることができています。
このたび、東京工科大学は学生のプログラミング技術の向上を目的に、より多くの学生にプログラミング実習の機会を提供するため、クラウド環境でのプログラミング講座をコンピュータサイエンス学部の全学生にも開放する事となりました。従来の約50倍の人数の学生に利用機会を提供するため、クラウド環境の拡大に向けて検討した結果、予定の時刻に予定した人数の学生が使用する授業向けのクラウド環境は、必要な時に必要なだけのコンピューティング資源を従量課金で使用できるパブリック?クラウドを活用し、自習や課題の際に使用するクラウド環境は、学内の学生が24時間365日いつでも利用できるよう、プライベート?クラウド環境を活用することにしました。
構築した新環境は、既存の学内プライベート?クラウドと日本IBMの幕張データセンターから提供するパブリック?クラウド「IBM® Smart Business Cloud – Enterprise(SBCE)」を連携させたハイブリッド?クラウド環境です。
東京工科大学の試算では、5年間のTCOで比較した場合、今回構築したハイブリッド?クラウド環境は、既存のプライベート?クラウド環境のコンピューティング資源を増強して活用するより約60%のコスト削減ができます。
東京工科大学のコンピュータサイエンス学部田胡?井垣研究室は、日本IBMの協力のもと、授業前にSBCE上に受講者数分の仮想サーバーを確保し、授業終了後に仮想サーバーを解放する自動化されたしくみを開発し、運用負荷を低減しました。また、プライベート?クラウド上で作成した課題プログラムを授業開始前にSBCE上に複製(レプリケート)したり、プログラムやデータなど授業で作成?使用しSBCE上に格納されたデータを授業終了後に学内プライベート?クラウド環境にレプリケートするしくみを開発しました。これにより、学生はデータの保存場所を意識する必要なく、スムーズにプログラミング学習を行えます。
学内のクラウド?サービスの企画?実現?運営を担う「クラウドサービスセンター」では、自動的な仮想サーバーの立ち上げやデータ連携など、学生が中心となって構築したハイブリッド?クラウド環境に必要なしくみを実際に活用し、クラウド?サービスの運営を行っていきます。東京工科大学では、先進的かつ実用的な情報技術に基づくシステム開発を学生に体験させることで、基本理念の1つである「実社会に役立つ技術者や多様なエキスパートの育成」を実現していきます。
以上
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日本アイ?ビー?エム株式会社 広報 松本
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2011年7月11日掲出