小学生SDGsコンテスト2025の結果発表
コンテストにご応募いただきありがとうございました。今年も想像力豊かなアイデアに触れることができました。ご協力くださったみなさまに心からお礼申し上げます。
受賞者のみなさんを招待し、10月13日に表彰式を行いました。一人ひとりが赤津研究所長からのインタビューに堂々と答え、アイデアを思いついたきっかけなどを語ってくれました。
教職員と学生による審査により選ばれた作品を発表いたします。

主催者総評

小学生のみなさんからのとても面白いアイデアや取り組みを国内外からたくさん応募いただきました。ありがとうございました。研究者でもびっくりするような自由な発想と、SDGsを実現したいという熱い思いに大変感動しました。発想したものを実際にやってみるという高い実行力にも驚いています。SDGsが掲げる問題は、いずれも簡単には答えが出せないものばかりですが、ぜひ、これからも「どうすればよいか」を考え続けてください。将来、いっしょに研究できる日がくることを楽しみにしています。
受賞作品
最優秀賞

柳みくさん(6年)
フードロス、エネルギー、環境、異常気象、貧困などたくさんの社会問題を一気に解決してしまおうという、ちょっぴり欲張りなアイデアです。困っている人の気持ちまで考えられていて、とても温かい気持ちにさせてくれます。どのようなきっかけでこのアイデアが浮かんだのかが、わかりやすく説明されています。みんなが楽しく過ごせる、このようなハウス(施設)があったら、本当にいいですね。具体的に、どうすればこのようなものができるか、考えを深めてみましょう。
優秀賞

大久保由良さん(6年)
役に立つものを考えたいという想いだけでなく、実際に話を聞き、調査してから考えたという点が素晴らしいです。困っている人のことを想像して考えたアイデアと、本当の様子を知ったうえで考えたアイデアでは、きっと違ったものになったことでしょう。それは、世の中の人のためになる研究をするうえで、とても大切なことです。良い経験ができましたね。バリアフリー衣料、障がいのある人だけでなく、妊婦さんや小さな子どもなど、いろいろな人にとっても、うれしいものになりそうです。

竹田莉央さん(5年)
この作品を見てはっとさせられました。何で今までなかったのか不思議なくらい、素晴らしい着眼点です。わかりやすく廃棄物を分別でき、お金もあまりかからなそうなので、今すぐにでも実現できそうな画期的なアイデアではないでしょうか。洗濯に関する表示は世界共通だというのもこの作品で知りました。先進国が自国第一主義に傾く中、小学生がきちんと国際的に考えてくれているのも頼もしいポイントです。

三島美優さん(4年)
マイボトル(水筒)に飲み物を入れてくれるお店が増えています。これは、それを自動販売機でも実現しようとしたアイデアです。使ってみたい!と思わせたのは、量を自分で選べるところ。自分の水筒に合うかどうか、飲み切れる量かどうか、心配な人にぴったりのアイデアです。飲みたいときに飲みたい量が手に入ると、水筒をいつも持ち歩こうという気持ちになりますね。ペットボトルゴミの量を減らすだけでなく、飲み残しという食品ロスを減らすことにも役立ちそうです。

齊藤永和さん(2年)
発想のきっかけが「飼っている金魚が死んじゃいそうだったから」という優しさに惹かれました。しっぽから癒しの香りが出たり、ケガの手当てをしたりと優しさにあふれています。AIやロボット技術が革新的に進歩する中、あながち夢ではないのでは?ペットを飼っている方なら喉から手が出るほど欲しいはずです。自ら困っている動物のもとに駆け付けて救急救命にあたるというすごい仕事をするのに、好物はやっぱりちゅーるなのもかわいいです!

山下英士朗さん(2年)
さまざまな条件でのメダカの「観察」、メダカを育てる環境づくりのための「実験」、それらの結果から考えた生き物を守るための「アイデア」。どれもていねいに取り組まれており、1枚の紙では書ききれないほど、生き物への強い想いが伝わってくる作品です。計画から準備、実行、まとめまで、時間をかけて取り組んだ姿勢にも感心しました。うなぎはユニークな生態をもっています。その特徴を生かすことにも目を向けると、さらに新しいアイデアが生まれそうですね。
片柳研究所長特別賞

木田峻太郎さん(5年)
SDGsでは、地球規模の大きな課題をターゲットとするものばかりではなく、身近な、足元にある、ちょっとした問題に目を向ける取り組みも同じくらい重要です。日頃から使っている鉛筆を削る際に出てくる削りカスを再利用するアイデアです。解繊、漂白、プレス、乾燥など、製紙プロセスが大変詳しく説明されています。無駄にしてしまっている身の回りのモノ、他にも探してみましょう。

髙戸咲良さん(2年)
残念ながら、実社会では凶悪な犯罪が多発しています。そんな現実に対し、安心して暮らせる社会をドローンで実現したい、というアイデアです。警察の方を危ない目に遭わせないで済む、という優しい気持ちも伝わってきます。ただし、一歩間違えてしまうと、悪い人ではない人を誤って捕まえてしまうかもしれません。そうならないようにするにはどうしたらよいか、考えてみませんか?

三宅拓真さん(1年)
ポイ捨てなどをやめて、海をきれいにしよう、という強い気持ちが伝わってきます。海の生き物を折り紙で立体的に作ったことがうまくいって、いきいきとした元気さが感じられます。特に、カニの形や並べ方が全体のバランスをよくしています。英文を書いたのは、日本の人だけでなく、他の国の人たちにも伝えたい、という気持ちからでしょうか?
団体賞
CGKインターナショナルスクール 関内校
Japanese International School, Hong Kong
佐賀市立本庄小学校
八王子市立中野北小学校
お問い合わせ先
東京工科大学 片柳研究所「小学生SDGsコンテスト」事務局
電話 042-637-2441 [研究協力部内](平日10時~17時)※本学休業期間を除く
メールアドレス sdgscontest(at)stf.teu.ac.jp
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